1:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)19:39:43 :TrE
現実逃避スレです。まずは注意事項を。
・提督とでっちとゲスト艦娘が安価で指定されたジャンルのラーメンを食べに行くだけのスレです。
出てくるお店は基本的に>>1が行ったことがある実在のお店です。
感想は個人の感想なのであしからず。実際に食べに行って後悔しても知りません。
・基本的に提督視点の地の文進行です。ゴーヤちゃん視点も慣れたらやります。
・二次創作は初めてなうえ、艦これ引退から2年近くたっているのでキャラが違うとのお叱りあるかもしれません。ご容赦ください。
また、更新は遅めです。不定期更新になります。
・ジャンル指定は細かいものも可です。ベジポタ系とかエビ系とか貝系とか、基本色々対応できます。
なお、一部を除き首都圏のお店になります。ご容赦ください。
「何でこの店じゃねえんだよ!」とのお叱りは甘んじて受けます。店選びは筆者の趣味です。
・提督とでっちとゲスト艦娘が安価で指定されたジャンルのラーメンを食べに行くだけのスレです。
出てくるお店は基本的に>>1が行ったことがある実在のお店です。
感想は個人の感想なのであしからず。実際に食べに行って後悔しても知りません。
・基本的に提督視点の地の文進行です。ゴーヤちゃん視点も慣れたらやります。
・二次創作は初めてなうえ、艦これ引退から2年近くたっているのでキャラが違うとのお叱りあるかもしれません。ご容赦ください。
また、更新は遅めです。不定期更新になります。
・ジャンル指定は細かいものも可です。ベジポタ系とかエビ系とか貝系とか、基本色々対応できます。
なお、一部を除き首都圏のお店になります。ご容赦ください。
「何でこの店じゃねえんだよ!」とのお叱りは甘んじて受けます。店選びは筆者の趣味です。
2:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)19:51:31 :XzH
よしこい
3:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)20:00:53 :TrE
「提督ぅ、お腹すいたでち……オリョクルで限界でち……」
執務室のソファーで、ゴーヤが寝っ転がっている。この暑さもあって、汗だくだくだ。
「すまんな。だが大規模作戦が9月からあるのは知ってるだろ?平時の今のうちに資源貯めねえとやべえんだよ」
ゴーヤが青筋立ててガバりと起きた。
「提督はいっつもそうでちね!で作戦終わったら資源はすっからかんでち!
前なんか作戦中に資源切れて、オリョクル行かされるし……どうしてこんなブラ鎮に配属されたでちか。そんなに甲勲章が大事でちか」
「ブラ鎮じゃねえだろ。赤疲労どころかオレンジでも出撃はさせない。殉職未だゼロ。オリョクルも3交代制だろうが。
これで他よりいい待遇なんだ、文句言うんじゃねえ。冷暖房どころか床暖房まであんの、うちくらいだぞ?」
ゴーヤが深い溜め息をつく。
「ごめん、提督。分かってるでち。提督はよくやってるでち。
でもこの暑さ、この重労働。愚痴も言いたくなるでちよ。……何か精の出る食べ物食べたいでちねぇ……」
「精の出る、なあ……何だろうなあ……」
作戦前にステーキやら金のかかるものは出せない。困った。
だが秘書艦としてゴーヤはよくやってくれている。何か報いたいが……。
ゴーヤがポンと手を叩いた。
「そうだ!ラーメン!ラーメンでち!麺類だし消化もいいし、元気出るでち!
そうと決まったら、提督、行こ?」
にっとゴーヤが笑う。この笑顔に、俺は弱い。
「ラーメンは消化悪いはずだがな……まあいい。ただ、店選びは俺に任せろ。どんなのが食いたい?」
※安価下2でジャンル指定
「提督ぅ、お腹すいたでち……オリョクルで限界でち……」
執務室のソファーで、ゴーヤが寝っ転がっている。この暑さもあって、汗だくだくだ。
「すまんな。だが大規模作戦が9月からあるのは知ってるだろ?平時の今のうちに資源貯めねえとやべえんだよ」
ゴーヤが青筋立ててガバりと起きた。
「提督はいっつもそうでちね!で作戦終わったら資源はすっからかんでち!
前なんか作戦中に資源切れて、オリョクル行かされるし……どうしてこんなブラ鎮に配属されたでちか。そんなに甲勲章が大事でちか」
「ブラ鎮じゃねえだろ。赤疲労どころかオレンジでも出撃はさせない。殉職未だゼロ。オリョクルも3交代制だろうが。
これで他よりいい待遇なんだ、文句言うんじゃねえ。冷暖房どころか床暖房まであんの、うちくらいだぞ?」
ゴーヤが深い溜め息をつく。
「ごめん、提督。分かってるでち。提督はよくやってるでち。
でもこの暑さ、この重労働。愚痴も言いたくなるでちよ。……何か精の出る食べ物食べたいでちねぇ……」
「精の出る、なあ……何だろうなあ……」
作戦前にステーキやら金のかかるものは出せない。困った。
だが秘書艦としてゴーヤはよくやってくれている。何か報いたいが……。
ゴーヤがポンと手を叩いた。
「そうだ!ラーメン!ラーメンでち!麺類だし消化もいいし、元気出るでち!
そうと決まったら、提督、行こ?」
にっとゴーヤが笑う。この笑顔に、俺は弱い。
「ラーメンは消化悪いはずだがな……まあいい。ただ、店選びは俺に任せろ。どんなのが食いたい?」
※安価下2でジャンル指定
4:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)20:03:58 :XzH
二郎
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
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7:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)20:19:16 :TrE
「二郎でち!何かこう、元気でそうじゃない?」
俺は大きな溜め息をついた。
「お前なあ……二郎がどんな食い物か理解して言ってんのか?」
「え?野菜たっぷりのスタミナラーメンでしょ?そのぐらい知ってるでち」
「おーまーえーはばーかーかぁあ!!」
拳骨でゴーヤのこめかみの辺りをグリグリとやる。「痛い痛い!」と彼女が叫んだ。
「いたた……いきなり酷いでち!やっぱりブラ鎮でち!
単に量がタップリある、コッテリラーメンでしょ?そんなに怒る必要ないでち!」
「その認識が甘いのだ!二郎は戦場!ロット乱しは大罪!そしてそうなりがちな女子供は入るなり白眼視される!そういう場所なんだよ!
いかにおめーが大食いだろうと、そういう場所に行って耐えられるのか?」
ゴーヤは口を尖らせた。
「……二郎には行ったことないけど、そのぐらい余裕でち。提督こそ、ゴーヤを舐めすぎでち」
「言ったな??……まあ、覚悟があるようだからよしとしよう。ただ、行って文句は言うなよ。
それと、絶対大は頼むな。コールは基本のニンニクだけにしろ。それさえ守るなら、最高の二郎に連れていってやる」
「本当でちか??さっすが提督、頼りになるでち!!
……で、一つお願いがあるんだけど。もう一人、連れてきていいでちか?」
「ん、もう一人?」
「そうでち」とゴーヤが頷いた。
「疲れてるのはゴーヤだけじゃないでち。疲れと夏バテで、ぐっだぐだになってる子がいるでち。彼女にも元気になってほしいでち」
「んー、まあ構わんが。誰だ?」
※安価下2(最近過ぎる子は再安価をお願いすることがあります)
「二郎でち!何かこう、元気でそうじゃない?」
俺は大きな溜め息をついた。
「お前なあ……二郎がどんな食い物か理解して言ってんのか?」
「え?野菜たっぷりのスタミナラーメンでしょ?そのぐらい知ってるでち」
「おーまーえーはばーかーかぁあ!!」
拳骨でゴーヤのこめかみの辺りをグリグリとやる。「痛い痛い!」と彼女が叫んだ。
「いたた……いきなり酷いでち!やっぱりブラ鎮でち!
単に量がタップリある、コッテリラーメンでしょ?そんなに怒る必要ないでち!」
「その認識が甘いのだ!二郎は戦場!ロット乱しは大罪!そしてそうなりがちな女子供は入るなり白眼視される!そういう場所なんだよ!
いかにおめーが大食いだろうと、そういう場所に行って耐えられるのか?」
ゴーヤは口を尖らせた。
「……二郎には行ったことないけど、そのぐらい余裕でち。提督こそ、ゴーヤを舐めすぎでち」
「言ったな??……まあ、覚悟があるようだからよしとしよう。ただ、行って文句は言うなよ。
それと、絶対大は頼むな。コールは基本のニンニクだけにしろ。それさえ守るなら、最高の二郎に連れていってやる」
「本当でちか??さっすが提督、頼りになるでち!!
……で、一つお願いがあるんだけど。もう一人、連れてきていいでちか?」
「ん、もう一人?」
「そうでち」とゴーヤが頷いた。
「疲れてるのはゴーヤだけじゃないでち。疲れと夏バテで、ぐっだぐだになってる子がいるでち。彼女にも元気になってほしいでち」
「んー、まあ構わんが。誰だ?」
※安価下2(最近過ぎる子は再安価をお願いすることがあります)
10:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)20:21:36 :USa
ポーラ
12:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)20:29:18 :TrE
「ポーラでち。この前も夜廊下でバテバテになって潰れてたでち」
「……あの馬鹿の場合、疲れや暑さじゃなくて単に酔い潰れてるだけだろうが。ザラにでも任せとけ」
「でも、本当に辛そうだったでち。提督は薄情でち」
ゴーヤが頬をぷくっと膨らませた。
「ポーラか……そもそもラーメン食ったことがありそうもないんだが。いきなり二郎はハードルが高過ぎないか?」
「大丈夫でち。『全鎮守府B級グルメ王』の提督が選ぶ店なら、間違いはないでち」
「何だよそれ……そんなの獲ったことねえぞ……。まあいい。ポーラも連れていってやる」
「さっすが提督でち!じゃあポーラ呼ぶでちね。ちょっと待っててでち」
ゴーヤがパタパタと部屋を飛び出していった。……大丈夫なんだろうな……。
「ポーラでち。この前も夜廊下でバテバテになって潰れてたでち」
「……あの馬鹿の場合、疲れや暑さじゃなくて単に酔い潰れてるだけだろうが。ザラにでも任せとけ」
「でも、本当に辛そうだったでち。提督は薄情でち」
ゴーヤが頬をぷくっと膨らませた。
「ポーラか……そもそもラーメン食ったことがありそうもないんだが。いきなり二郎はハードルが高過ぎないか?」
「大丈夫でち。『全鎮守府B級グルメ王』の提督が選ぶ店なら、間違いはないでち」
「何だよそれ……そんなの獲ったことねえぞ……。まあいい。ポーラも連れていってやる」
「さっすが提督でち!じゃあポーラ呼ぶでちね。ちょっと待っててでち」
ゴーヤがパタパタと部屋を飛び出していった。……大丈夫なんだろうな……。
13:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)20:44:32 :TrE
#
「Buon Giorno……あ、提督ぅ、元気ですかぁ……」
ポーラはゴーヤに肩を抱えられて現れた。顔面蒼白で、見るからに元気がない。
「俺はいい。問題はお前だ。どう考えても元気じゃねえよな?飲み過ぎだろうが」
「ひどいですぅ……お酒飲む元気もないんですよぉ……Giapponeの夏、おかしいですぅ……飲まなきゃやってられないのに、飲む元気もありません……」
ゴーヤが俺を睨んだ。
「ね?本当に元気ないでしょ?ゴーヤは正しかったでち」
「まあそうだな。だが、二郎は体力を要する食い物だ。それで本当にいいのか?」
※ポーラの二郎に対する知識
コンマ下!randomで、ただし海外艦につき-40修正。マイナスは0として扱う
(ゾロ目の場合ペナルティ解除で振り直し、100はゾロ目扱い)
#
「Buon Giorno……あ、提督ぅ、元気ですかぁ……」
ポーラはゴーヤに肩を抱えられて現れた。顔面蒼白で、見るからに元気がない。
「俺はいい。問題はお前だ。どう考えても元気じゃねえよな?飲み過ぎだろうが」
「ひどいですぅ……お酒飲む元気もないんですよぉ……Giapponeの夏、おかしいですぅ……飲まなきゃやってられないのに、飲む元気もありません……」
ゴーヤが俺を睨んだ。
「ね?本当に元気ないでしょ?ゴーヤは正しかったでち」
「まあそうだな。だが、二郎は体力を要する食い物だ。それで本当にいいのか?」
※ポーラの二郎に対する知識
コンマ下!randomで、ただし海外艦につき-40修正。マイナスは0として扱う
(ゾロ目の場合ペナルティ解除で振り直し、100はゾロ目扱い)
14:【90】:2018/09/13(木)20:47:59 :XKV
あ
17:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)21:09:21 :TrE
※90-40=50……少し詳しい一般人程度
「GIROU!いいですねぇ〜。ヤサイニンニクアブラマシマシですぅ〜」
「……!?ポーラ、二郎知ってるのか?」
「はい〜。Giapponeは珍しいパスタの宝庫だって聞いてました〜。特にGIROUは呪文を唱えると出てくるらしいですね〜。量もたっぷり、元気出そうです〜」
ポーラが急にシャキッとした。ゴーヤよりは知ってそうだが、何か根本的な勘違いをしてそうでもある。
「ん、まあ……合ってるような、そうでないような……というかそのコール、本気でやるつもりなのか?」
「はい〜。テレビでやってましたし〜。でも、食べたことはないんです〜。ポーラ、楽しみです〜」
天真爛漫に笑うポーラを見て、俺は頭を抱えた。マシマシは店によって基準が違う。少ないところならいいが、多いところだと……大惨事世界大戦だ。俺でも食えるわけがない。
となると、店選びは慎重にしないといかん。二郎といっても個性は色々。ここは……
1 やはり二郎は本店だ。まず基礎を知ってもらおう
2 やはり二郎は殺伐だ。地獄を見てもらおう
3 さすがに年頃の女の子に二郎はきつい。せめて食いやすい二郎を……
4 思いきって変化球だ。食えるかどうかは知らんが、こいつで勝負だ
5 もう二郎じゃなくていいや。だがインスパイア系最強、いや二郎系最強のあそこだ
※3票先取です。
なお、店はどれも違います。
※90-40=50……少し詳しい一般人程度
「GIROU!いいですねぇ〜。ヤサイニンニクアブラマシマシですぅ〜」
「……!?ポーラ、二郎知ってるのか?」
「はい〜。Giapponeは珍しいパスタの宝庫だって聞いてました〜。特にGIROUは呪文を唱えると出てくるらしいですね〜。量もたっぷり、元気出そうです〜」
ポーラが急にシャキッとした。ゴーヤよりは知ってそうだが、何か根本的な勘違いをしてそうでもある。
「ん、まあ……合ってるような、そうでないような……というかそのコール、本気でやるつもりなのか?」
「はい〜。テレビでやってましたし〜。でも、食べたことはないんです〜。ポーラ、楽しみです〜」
天真爛漫に笑うポーラを見て、俺は頭を抱えた。マシマシは店によって基準が違う。少ないところならいいが、多いところだと……大惨事世界大戦だ。俺でも食えるわけがない。
となると、店選びは慎重にしないといかん。二郎といっても個性は色々。ここは……
1 やはり二郎は本店だ。まず基礎を知ってもらおう
2 やはり二郎は殺伐だ。地獄を見てもらおう
3 さすがに年頃の女の子に二郎はきつい。せめて食いやすい二郎を……
4 思いきって変化球だ。食えるかどうかは知らんが、こいつで勝負だ
5 もう二郎じゃなくていいや。だがインスパイア系最強、いや二郎系最強のあそこだ
※3票先取です。
なお、店はどれも違います。
18:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)21:10:13 :TrE
なおJIROUではないのは仕様です。イタリア語にJの文字はないのです。
19:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)21:11:18 :tGh
3
20:【12】:2018/09/13(木)21:12:24 :XzH
3
21:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)21:22:46 :w1g
3
22:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)21:23:34 :TrE
第1話
ラーメン二郎 関内店
第1話
ラーメン二郎 関内店
23:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)21:23:34 :e9c
3
2は神保町
3は一之江
4は野猿
5は池袋
かなあ
2は神保町
3は一之江
4は野猿
5は池袋
かなあ
26:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)21:29:48 :TrE
>>23
ネタバレになりますが、私の中では
2 目黒
4 桜台
5 豚星。
でした。2は異論あるかもですが、最近取引先が行って痛い目見たとか。
4は平打ち&巨大豚ですね。あまり見ないタイプだと思います。野猿で康太登場も考えましたが、最近は川越ばかり行っているようで……。
5はまあ、無難でしょう。日吉生の聖地ですね。
ネタバレになりますが、私の中では
2 目黒
4 桜台
5 豚星。
でした。2は異論あるかもですが、最近取引先が行って痛い目見たとか。
4は平打ち&巨大豚ですね。あまり見ないタイプだと思います。野猿で康太登場も考えましたが、最近は川越ばかり行っているようで……。
5はまあ、無難でしょう。日吉生の聖地ですね。
27:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)22:08:55 :e9c
目黒は500円で食えることが売りだね
感じは確かに悪い場所
桜台か、あそこはなあ
昔は良かったけど今は店主もろくに立ってないし店員の態度も最悪だから行かなくなった、随分不味くなったし、不衛生すぎて変わり種以前な気も
豚星は行ったことないけど耳にはする
今度行ってみようかな
感じは確かに悪い場所
桜台か、あそこはなあ
昔は良かったけど今は店主もろくに立ってないし店員の態度も最悪だから行かなくなった、随分不味くなったし、不衛生すぎて変わり種以前な気も
豚星は行ったことないけど耳にはする
今度行ってみようかな
28:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)22:14:04 :e9c
あと今の桜台は巨大豚は常連にしか出さないぞ
一杯ツイッターとかブログで宣伝して媚び売らないと豚増ししても豚増されない位だから
一杯ツイッターとかブログで宣伝して媚び売らないと豚増ししても豚増されない位だから
29:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)22:19:04 :TrE
>>27
ああ、店主が立たなくなったんですか。それは知らなかった……。
最後に行ったのが7年ぐらい前ですから、今とは違ってて当然ですね。失礼しました。
豚星。はデフォより限定ですね。旨いです。
なお、仮に選ばれていたらポーラには死んでもらうつもりでした。すり鉢と別盛り、推定3kgという危なすぎる代物が……
ああ、店主が立たなくなったんですか。それは知らなかった……。
最後に行ったのが7年ぐらい前ですから、今とは違ってて当然ですね。失礼しました。
豚星。はデフォより限定ですね。旨いです。
なお、仮に選ばれていたらポーラには死んでもらうつもりでした。すり鉢と別盛り、推定3kgという危なすぎる代物が……
30:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)22:39:01 :e9c
軽く調べたけど豚星って色んな種類のメニューあるんだな
独創的で面白いわ、結構安いし
メニューはあまり変えない二郎とはある意味真逆
インスパイアの強みを活かしてるって感じだ
本家二郎は三田のjrが近年でしゃばってきてから油そばとかやりにくくなっちゃったからな
新しい試みしがちな野猿とか西台とかは目つけられてきたしどうも窮屈感ある
まだまだブランドの輝きはあるけどそのうち崩れるかもね
ついでにjrが店に出るほど三田も不味くなるしw
独創的で面白いわ、結構安いし
メニューはあまり変えない二郎とはある意味真逆
インスパイアの強みを活かしてるって感じだ
本家二郎は三田のjrが近年でしゃばってきてから油そばとかやりにくくなっちゃったからな
新しい試みしがちな野猿とか西台とかは目つけられてきたしどうも窮屈感ある
まだまだブランドの輝きはあるけどそのうち崩れるかもね
ついでにjrが店に出るほど三田も不味くなるしw
31:名無しさん@おーぷん:2018/09/13(木)22:47:29 :CRC
>>30
本店については仰る通りで、コンマで店主かJrかやるつもりでした。ブレがでかすぎて、ちょっとキツいですね。
インスパイアのレベルが急激に上がっている今、二郎という看板だけではもう厳しい時代は来つつあります。
本店については仰る通りで、コンマで店主かJrかやるつもりでした。ブレがでかすぎて、ちょっとキツいですね。
インスパイアのレベルが急激に上がっている今、二郎という看板だけではもう厳しい時代は来つつあります。
32:名無しさん@おーぷん:2018/09/14(金)12:34:03 :4Gu
「よし分かった。関内行くぞ」
「関内?ちょっと横須賀からは遠いでちね。まあ、東京よりは近いけど」
ゴーヤが首をかしげた。
「二郎の大半は東京にある。最寄りの二郎が関内だってのが、まあ理由の一つだな。それと、二郎初心者には色々良い店だというのがでかい。
いきなり殺伐としたストロングスタイルの二郎でも良かったが、せっかくだから接客含めた『最高の二郎』を味わってもらいたいわけだな」
「さっき戦場とか言ってたでちね。そんなヤバいとこなんでちか?」
「まああれは脅しも込めてる。ただ店にもよるな。っと、詳しい説明は後だ」
時刻は11時を少し過ぎている。今からだと行列は避けられない。
「熱中症対策に帽子か何か用意しろ。それと飲み物。黒ウーロンは現地調達するが、1時間は並ぶからな」
「1時間ですか〜?ずいぶん並びますねぇ〜、何か軽くcocktailでも買っていいですか〜?」
ポーラの能天気な言葉に、俺は盛大な溜め息をついた。
「お前なあ……この炎天下、酒なんて飲んで脱水症状起こしたらどうなるよ。関内はアーケードの屋根があるからまだ待ちやすい部類だ。お茶か何かで我慢しろ」
「むう、しょうがないですねぇ〜。食べ終わったら飲みますよ〜」
「好きにしろ」
俺はスマホで関内の情報を調べた。……ほう、今日は「アレ」があるのか。試さねばなるまいな。
「ゴーヤ、さっきコールはニンニクだけにしろと言ったな。あれは嘘だ。『アレ』も入れておけ」
「『アレ』?何でちかそれは」
ゴーヤが怪訝そうに俺を見た。
「それは行ってのお楽しみだ。他にはあまりないものだぞ。さて、そろそろ行くか」
俺はフェアレディのキィを取った。
「よし分かった。関内行くぞ」
「関内?ちょっと横須賀からは遠いでちね。まあ、東京よりは近いけど」
ゴーヤが首をかしげた。
「二郎の大半は東京にある。最寄りの二郎が関内だってのが、まあ理由の一つだな。それと、二郎初心者には色々良い店だというのがでかい。
いきなり殺伐としたストロングスタイルの二郎でも良かったが、せっかくだから接客含めた『最高の二郎』を味わってもらいたいわけだな」
「さっき戦場とか言ってたでちね。そんなヤバいとこなんでちか?」
「まああれは脅しも込めてる。ただ店にもよるな。っと、詳しい説明は後だ」
時刻は11時を少し過ぎている。今からだと行列は避けられない。
「熱中症対策に帽子か何か用意しろ。それと飲み物。黒ウーロンは現地調達するが、1時間は並ぶからな」
「1時間ですか〜?ずいぶん並びますねぇ〜、何か軽くcocktailでも買っていいですか〜?」
ポーラの能天気な言葉に、俺は盛大な溜め息をついた。
「お前なあ……この炎天下、酒なんて飲んで脱水症状起こしたらどうなるよ。関内はアーケードの屋根があるからまだ待ちやすい部類だ。お茶か何かで我慢しろ」
「むう、しょうがないですねぇ〜。食べ終わったら飲みますよ〜」
「好きにしろ」
俺はスマホで関内の情報を調べた。……ほう、今日は「アレ」があるのか。試さねばなるまいな。
「ゴーヤ、さっきコールはニンニクだけにしろと言ったな。あれは嘘だ。『アレ』も入れておけ」
「『アレ』?何でちかそれは」
ゴーヤが怪訝そうに俺を見た。
「それは行ってのお楽しみだ。他にはあまりないものだぞ。さて、そろそろ行くか」
俺はフェアレディのキィを取った。
33:名無しさん@おーぷん:2018/09/14(金)13:14:31 :4Gu
#
「うわぁ……何でちかこれは……」
伊勢佐木長者のパーキングから歩いて数分。行列を見たゴーヤが心底うんざりしたように言った。
「これでざっくり1時間待ちだ。2時間待ちもあるから、まだマシな方だな。車が混んでてピークをずらせたのもでかい」
「これでマシって、あり得ないでち……」
「マトモな二郎はどこも似たようなもんだ。神保町に2時間並んだこともある。まあ、行列ができやすい形態ではあるんだが」
ポーラがノンアルコールビールを一口飲んで、俺の方を見た。
「何でですかねぇ〜。それだけ人気ってだけじゃないんですか〜?」
「もちろん、『ジロリアン』と呼ばれる信者の多さも理由っちゃ理由だ。だが、二郎という食い物の性質によるところも大きい。
何せ味は濃く、しかも量が多い。ポーラ、お前がテレビで見たのは大盛りじゃねえからな」
「えっ、そうなんですか〜?」
「当たり前だ。店にもよるが、大頼めば1.5kgの代物が出てくるインスパイア系もある。コール次第じゃ3kgコースだ。
そんなもの、早食いできると思うか?」
ポーラは指を唇に当てて、うーんと唸った。
「アカギやムサーシなら?」
「奴らでもどうかね……。まあとにかく、量と味の問題で回転が悪い食いもんなんだよ。だから待つ人に配慮して早く食べるのが美徳とされてる。
ネットで伝説になってる客をしきる『ロットマスター』やら、早食い対決をする『デュエル』やらは存在しない。
だが、遅くだらだら食べるのが『ロット乱し』と忌み嫌われるのはそんなに間違いじゃないんだな」
行列が少し進んだ。前の学生がチラチラとこちらを見てくる。まあ、ゴーヤもポーラも、普通の服を着てりゃ美少女ではあるからな。
特に白いワンピースに帽子のポーラは、否が応でも周りの目を引く。中身はただのアル中だが。
#
「うわぁ……何でちかこれは……」
伊勢佐木長者のパーキングから歩いて数分。行列を見たゴーヤが心底うんざりしたように言った。
「これでざっくり1時間待ちだ。2時間待ちもあるから、まだマシな方だな。車が混んでてピークをずらせたのもでかい」
「これでマシって、あり得ないでち……」
「マトモな二郎はどこも似たようなもんだ。神保町に2時間並んだこともある。まあ、行列ができやすい形態ではあるんだが」
ポーラがノンアルコールビールを一口飲んで、俺の方を見た。
「何でですかねぇ〜。それだけ人気ってだけじゃないんですか〜?」
「もちろん、『ジロリアン』と呼ばれる信者の多さも理由っちゃ理由だ。だが、二郎という食い物の性質によるところも大きい。
何せ味は濃く、しかも量が多い。ポーラ、お前がテレビで見たのは大盛りじゃねえからな」
「えっ、そうなんですか〜?」
「当たり前だ。店にもよるが、大頼めば1.5kgの代物が出てくるインスパイア系もある。コール次第じゃ3kgコースだ。
そんなもの、早食いできると思うか?」
ポーラは指を唇に当てて、うーんと唸った。
「アカギやムサーシなら?」
「奴らでもどうかね……。まあとにかく、量と味の問題で回転が悪い食いもんなんだよ。だから待つ人に配慮して早く食べるのが美徳とされてる。
ネットで伝説になってる客をしきる『ロットマスター』やら、早食い対決をする『デュエル』やらは存在しない。
だが、遅くだらだら食べるのが『ロット乱し』と忌み嫌われるのはそんなに間違いじゃないんだな」
行列が少し進んだ。前の学生がチラチラとこちらを見てくる。まあ、ゴーヤもポーラも、普通の服を着てりゃ美少女ではあるからな。
特に白いワンピースに帽子のポーラは、否が応でも周りの目を引く。中身はただのアル中だが。
35:名無しさん@おーぷん:2018/09/14(金)13:53:46 :4Gu
「そういえば〜。二郎ってお店の人が怖いって、本当ですか〜?それだけが怖いんですけど〜」
とても怖いと思っていなさそうな顔でポーラが訊いてきた。
「それも店による。基本無口で淡々と作る店主が多いから、怖いと勘違いしているのもある。
ただ、ロット乱し行為についてキツい態度を取る店主もいるな。どことは言わないが、有名店でもあるぞ」
「げっ、そうなんでちか……二郎リクエストしたの、失敗だったかも……」
引いているゴーヤの頭を、俺はわっしわっしと撫でた。
「だから関内なんだよ。関内は接客がいい。ほれ、見ろ」
行列の先の方で、眼鏡の店員が腰を低くして色々誘導している。
「……確かに丁寧っぽいでちね。そういえば、ゴーヤみたいな女の子も、チラチラといるでち」
「二郎はほとんど男性客ばかりだが、関内は女性客もそこそこいるんだよ。接客に加え、味としても食べやすい。量も小ならそこそこ食べきれる。
あ、小でも普通の大盛りぐらいはるからな。自信がないなら麺半分にするのも手だ」
「ふむふむ、覚えたでち。というか、コールって何でち?」
ポーラがびっと手をあげた。
「ニンニクヤサイアブラカラメマシマシアレですね〜」
「何を言ってるんでちか。暑さにやられたか、それともアルコールにやられたでちか」
「これがコールですねぇ、提督〜」
「ん、まあ間違ってはいない。要は無料トッピングのことだな。元々入っているが、これを大盛りにするときに使う。
ニンニク、野菜は分かりやすいな。アブラは脂身、カラメはタレだ。インスパイア系ではマヨネーズや花椒(ホアジャオ)があるところもある。
マシマシは特盛で、これも無料。ただ、半端ではない量だから注意しろよ。『ニンニク入れますか?』と聞かれたら『ヤサイニンニク』みたいに答えるわけだ。
もちろん、普通に言っても構わない。下手に通ぶると痛いだけだからな」
列が進んだ。この分なら、思っていたより早くありつけそうだ。
「そういえば〜。二郎ってお店の人が怖いって、本当ですか〜?それだけが怖いんですけど〜」
とても怖いと思っていなさそうな顔でポーラが訊いてきた。
「それも店による。基本無口で淡々と作る店主が多いから、怖いと勘違いしているのもある。
ただ、ロット乱し行為についてキツい態度を取る店主もいるな。どことは言わないが、有名店でもあるぞ」
「げっ、そうなんでちか……二郎リクエストしたの、失敗だったかも……」
引いているゴーヤの頭を、俺はわっしわっしと撫でた。
「だから関内なんだよ。関内は接客がいい。ほれ、見ろ」
行列の先の方で、眼鏡の店員が腰を低くして色々誘導している。
「……確かに丁寧っぽいでちね。そういえば、ゴーヤみたいな女の子も、チラチラといるでち」
「二郎はほとんど男性客ばかりだが、関内は女性客もそこそこいるんだよ。接客に加え、味としても食べやすい。量も小ならそこそこ食べきれる。
あ、小でも普通の大盛りぐらいはるからな。自信がないなら麺半分にするのも手だ」
「ふむふむ、覚えたでち。というか、コールって何でち?」
ポーラがびっと手をあげた。
「ニンニクヤサイアブラカラメマシマシアレですね〜」
「何を言ってるんでちか。暑さにやられたか、それともアルコールにやられたでちか」
「これがコールですねぇ、提督〜」
「ん、まあ間違ってはいない。要は無料トッピングのことだな。元々入っているが、これを大盛りにするときに使う。
ニンニク、野菜は分かりやすいな。アブラは脂身、カラメはタレだ。インスパイア系ではマヨネーズや花椒(ホアジャオ)があるところもある。
マシマシは特盛で、これも無料。ただ、半端ではない量だから注意しろよ。『ニンニク入れますか?』と聞かれたら『ヤサイニンニク』みたいに答えるわけだ。
もちろん、普通に言っても構わない。下手に通ぶると痛いだけだからな」
列が進んだ。この分なら、思っていたより早くありつけそうだ。
38:名無しさん@おーぷん:2018/09/15(土)11:22:39 :fQQ
#
そろそろ行列の先頭に近づいてきた。眼鏡の店員が順番に量を聞いてくる。
3つ前のグループは全員汁なしを頼んでいた。さすがに人気だな。
「汁なしって何でちか?」
ゴーヤが脇腹をつついてきた。
「読んで字の通り。スープなしの二郎だ。油そばというよりは和えそばに近いな」
「そんなのもあるんでちね。おいしいんでちか?」
「卵黄やフライドオニオンが乗っていて、ジャンクで旨い。関内では半分がこいつを頼むが、今日はノーマルにしよう。ノーマルも十二分にいける」
ふぅんとポーラが呟いた。
「二郎って、ラーメンしかないんじゃないですか〜?」
「普通はな。量とコール、そして豚かノワールかしか指定できないのが普通の二郎だ。
ただ、一部の店はこういう変わったものを出してくる。関内はその代表だな。野猿街道店では元常連の名を冠した狂った量のトッピングを出すらしいが、俺は見たことがない」
「へぇ〜。意外と奥深いんですねぇ〜」
「一口に二郎といっても、味は千差万別だからな。三田の本店からの暖簾分けでこれだけ広がってるが、醤油と麺に使う粉、基本のスタイルは同じでも味は随分違う。
そもそも三田の本店にしても、総帥が作る時とJrが作る時では味が違うと専らの評判だからな。だから各店にはそれぞれ固定の信者がいるわけだ」
「ふむふむ。ポーラ、覚えましたよ〜」
「総帥って、悪の結社みたいでちね」
「まあある意味、二郎という沼は悪の結社かもしれんな。ハマると一気に体重が増えるからな。気を付けろよ」
ニヤリと笑うと、ゴーヤがお腹をつまんだ。
「ゴーヤ、太ると潜れなくなるでち……」
「一食程度ならいいだろ。っと、来たぞ」
#
そろそろ行列の先頭に近づいてきた。眼鏡の店員が順番に量を聞いてくる。
3つ前のグループは全員汁なしを頼んでいた。さすがに人気だな。
「汁なしって何でちか?」
ゴーヤが脇腹をつついてきた。
「読んで字の通り。スープなしの二郎だ。油そばというよりは和えそばに近いな」
「そんなのもあるんでちね。おいしいんでちか?」
「卵黄やフライドオニオンが乗っていて、ジャンクで旨い。関内では半分がこいつを頼むが、今日はノーマルにしよう。ノーマルも十二分にいける」
ふぅんとポーラが呟いた。
「二郎って、ラーメンしかないんじゃないですか〜?」
「普通はな。量とコール、そして豚かノワールかしか指定できないのが普通の二郎だ。
ただ、一部の店はこういう変わったものを出してくる。関内はその代表だな。野猿街道店では元常連の名を冠した狂った量のトッピングを出すらしいが、俺は見たことがない」
「へぇ〜。意外と奥深いんですねぇ〜」
「一口に二郎といっても、味は千差万別だからな。三田の本店からの暖簾分けでこれだけ広がってるが、醤油と麺に使う粉、基本のスタイルは同じでも味は随分違う。
そもそも三田の本店にしても、総帥が作る時とJrが作る時では味が違うと専らの評判だからな。だから各店にはそれぞれ固定の信者がいるわけだ」
「ふむふむ。ポーラ、覚えましたよ〜」
「総帥って、悪の結社みたいでちね」
「まあある意味、二郎という沼は悪の結社かもしれんな。ハマると一気に体重が増えるからな。気を付けろよ」
ニヤリと笑うと、ゴーヤがお腹をつまんだ。
「ゴーヤ、太ると潜れなくなるでち……」
「一食程度ならいいだろ。っと、来たぞ」
39:名無しさん@おーぷん:2018/09/15(土)11:36:52 :fQQ
眼鏡の店員が俺たちのところに来た。
「小3、ノーマルで」
恭しく店員が礼をし、店内に入っていった。ゴーヤが何かに気付いたようだ。
「中にも券売機があるでち。何で?」
「確認のためってのと、豚の量を指定するためだな。大体は券売機だけだが、関内はちょっと特殊かもしれん」
「豚ってチャーシューのことでちか?」
周囲の冷たい視線が、一斉にゴーヤに突き刺さった。
「……ひぃっ!?」
「おめー、滅多なことは言うもんじゃねえぞ?豚は豚。断じてチャーシューじゃねえ。食えば分かるが、二郎の豚はあくまで豚だ。二郎のアイデンティティを揺るがす発言と心しろ」
「わ、分かったでち……でも何がそんなに……」
凄む俺に、ゴーヤが震えながら言った。
「全てだ。量、形状、柔らかさ。箸で触れればほどけ、脂身の旨味が口の中で広がる神豚をジロリアンは求めていると言っていい。その意味でも、関内は上位にあるが。
……さて、入るぞ。っと、その前に黒ウーロンを買っておこう」
「ウーロンTè、ですか〜?みんな買ってますね〜」
「脂肪の分解を促進するってお茶だな。二郎の脂分は半端ではないから、ぶっちゃけただの気休めだが。口の中がさっぱりはするから、相性はいい」
人数分の黒ウーロンを買い、店内に入る。大将が無言で麺を茹でている。久々の二郎だが、この緊張感はたまらんな。
「提督ぅ、コール、コールですよ〜」
ポーラが無駄にテンションを上げている。……嫌な予感しかしない。
眼鏡の店員が俺たちのところに来た。
「小3、ノーマルで」
恭しく店員が礼をし、店内に入っていった。ゴーヤが何かに気付いたようだ。
「中にも券売機があるでち。何で?」
「確認のためってのと、豚の量を指定するためだな。大体は券売機だけだが、関内はちょっと特殊かもしれん」
「豚ってチャーシューのことでちか?」
周囲の冷たい視線が、一斉にゴーヤに突き刺さった。
「……ひぃっ!?」
「おめー、滅多なことは言うもんじゃねえぞ?豚は豚。断じてチャーシューじゃねえ。食えば分かるが、二郎の豚はあくまで豚だ。二郎のアイデンティティを揺るがす発言と心しろ」
「わ、分かったでち……でも何がそんなに……」
凄む俺に、ゴーヤが震えながら言った。
「全てだ。量、形状、柔らかさ。箸で触れればほどけ、脂身の旨味が口の中で広がる神豚をジロリアンは求めていると言っていい。その意味でも、関内は上位にあるが。
……さて、入るぞ。っと、その前に黒ウーロンを買っておこう」
「ウーロンTè、ですか〜?みんな買ってますね〜」
「脂肪の分解を促進するってお茶だな。二郎の脂分は半端ではないから、ぶっちゃけただの気休めだが。口の中がさっぱりはするから、相性はいい」
人数分の黒ウーロンを買い、店内に入る。大将が無言で麺を茹でている。久々の二郎だが、この緊張感はたまらんな。
「提督ぅ、コール、コールですよ〜」
ポーラが無駄にテンションを上げている。……嫌な予感しかしない。
41:名無しさん@おーぷん:2018/09/15(土)12:01:50 :fQQ
しばらく待つと、眼鏡の店員が「ニンニク入れますか?」と訊いてきた。俺は予定していた言葉を言う。
「ニンニクヤサイアレで。ゴーヤは?」
「ゴーヤはニンニク入れて欲しいでち。あっ、あとアレってのも」
ポーラに目線をやると右手を勢いよく上げた。
「ニンニクヤサイマシマシ、アブラカラカラメ、アレです〜」
店内の全員が「マジか」という目で彼女を見た。
見かねた眼鏡の店員が「本当に大丈夫ですか?」と言ったが、ポーラは「何にでも挑戦です〜頑張ります〜」と意に介した様子がない。ダメだこいつは。
そして、着丼。
うず高く積まれた野菜の一角に、うっすらと黄色い粉が積まれている。スープは完全に乳化し、粉の匂いと絡み合っていた。
そのスパイシーな香りに食欲が刺激され、俺は思わず唾を飲み込む。
「てーとく、これは……!?」
「そう、アレとはカレー粉のことだ。アレを提供するのは、インスパイアの豚星。ぐらいしかないはず。関内はこいつをたまに出すんだよ。辛子高菜のこともあるけどな」
野菜の下に眠る麺を引き上げ、上下を引っくり返す。そして、それを勢いよく啜った。
くにゅとした歯応え。そして、抵抗なく喉に吸い込まれていく。
そして、カネシの強い味がまろやかな乳化スープに丸められ、実に程よい塩梅になっていた。
旨い。さすがだ。
そしてカレー粉がともすれば単調になりがちなスープの味を引き締めている。飽きが来ないのが、アレを入れる最大の効能だ。
「てーとく!!思ってたより、全然食べやすいでち!!それに、このチャー……じゃなかった豚。本当に豚って感じで、美味しいでち!!」
ゴーヤが顔を輝かせている。俺は満足して頷いた。本当に旨そうに食べるから、ゴーヤと飯を食うのは割と好きなのだ。
問題はポーラだ。巨大な野菜とアブラの山を前に、完全にフリーズしている。
「言わんこっちゃねえ……さっき言ったが、早く食わないとまずいぞ」
「は、はい〜……頑張ります〜……」
……さて、完食できるのだろうか?
しばらく待つと、眼鏡の店員が「ニンニク入れますか?」と訊いてきた。俺は予定していた言葉を言う。
「ニンニクヤサイアレで。ゴーヤは?」
「ゴーヤはニンニク入れて欲しいでち。あっ、あとアレってのも」
ポーラに目線をやると右手を勢いよく上げた。
「ニンニクヤサイマシマシ、アブラカラカラメ、アレです〜」
店内の全員が「マジか」という目で彼女を見た。
見かねた眼鏡の店員が「本当に大丈夫ですか?」と言ったが、ポーラは「何にでも挑戦です〜頑張ります〜」と意に介した様子がない。ダメだこいつは。
そして、着丼。
うず高く積まれた野菜の一角に、うっすらと黄色い粉が積まれている。スープは完全に乳化し、粉の匂いと絡み合っていた。
そのスパイシーな香りに食欲が刺激され、俺は思わず唾を飲み込む。
「てーとく、これは……!?」
「そう、アレとはカレー粉のことだ。アレを提供するのは、インスパイアの豚星。ぐらいしかないはず。関内はこいつをたまに出すんだよ。辛子高菜のこともあるけどな」
野菜の下に眠る麺を引き上げ、上下を引っくり返す。そして、それを勢いよく啜った。
くにゅとした歯応え。そして、抵抗なく喉に吸い込まれていく。
そして、カネシの強い味がまろやかな乳化スープに丸められ、実に程よい塩梅になっていた。
旨い。さすがだ。
そしてカレー粉がともすれば単調になりがちなスープの味を引き締めている。飽きが来ないのが、アレを入れる最大の効能だ。
「てーとく!!思ってたより、全然食べやすいでち!!それに、このチャー……じゃなかった豚。本当に豚って感じで、美味しいでち!!」
ゴーヤが顔を輝かせている。俺は満足して頷いた。本当に旨そうに食べるから、ゴーヤと飯を食うのは割と好きなのだ。
問題はポーラだ。巨大な野菜とアブラの山を前に、完全にフリーズしている。
「言わんこっちゃねえ……さっき言ったが、早く食わないとまずいぞ」
「は、はい〜……頑張ります〜……」
……さて、完食できるのだろうか?
42:名無しさん@おーぷん:2018/09/15(土)12:04:01 :fQQ
※!randomで完食度を決定します。
コンマ下…ゴーヤ(補整+70)
コンマ下2…ポーラ(補整+25)
100以上で完食です。
※!randomで完食度を決定します。
コンマ下…ゴーヤ(補整+70)
コンマ下2…ポーラ(補整+25)
100以上で完食です。
43:【47】:2018/09/15(土)12:08:03 :Xyd
でち
44:【86】:2018/09/15(土)12:17:25 :Wvs
がんば
48:名無しさん@おーぷん:2018/09/15(土)15:21:57 :rMp
#
「あー、美味しかったでち。大満足でち!」
「提督ぅ、buono、buonoでした〜。Grazie、Grazieで〜す」
ゴーヤもポーラも、満面の笑みで帰りの車に乗り込んだ。俺は呆れながらキィを回す。
「まあ、満足してくれたのはいいんだが……ゴーヤはともかく、ポーラはよく食えたな。しかもロットを乱さずに……」
「えへへぇ〜。ポーラ、やればできる子なのですぅ〜。というわけで、おっ酒、おっ酒〜」
どや顔でのたまうポーラに、俺は盛大な溜め息をついた。
「お前なぁ、酒は鎮守府戻ってからだ。そもそもボーノボーノ言いながら凄まじい勢いで食ってるの見て客も店主もドン引きだったぞ。そこそこ食うのは知ってたが、そこまでとは……」
「普段からマミーヤでムサーシと飲んでますから〜。あのくらいなら、何とか〜」
艦娘といえど、元は人間だ。だが、赤城や武蔵など一部は明らかに常軌を逸した食い方をする。
一度赤城に訊いたときは「艦娘になって、お腹が一層すくようになった」とは言っていた。艦として動くには、多量のエネルギーを必要とするということなのか。
……とは言っても、赤城とは昔馴染みの加賀は「前からああでした」とか言ってるから参考にはならんな。
まあとにかく、恐れていたロット乱しはなくて済んだ。俺は安堵した。
#
「あー、美味しかったでち。大満足でち!」
「提督ぅ、buono、buonoでした〜。Grazie、Grazieで〜す」
ゴーヤもポーラも、満面の笑みで帰りの車に乗り込んだ。俺は呆れながらキィを回す。
「まあ、満足してくれたのはいいんだが……ゴーヤはともかく、ポーラはよく食えたな。しかもロットを乱さずに……」
「えへへぇ〜。ポーラ、やればできる子なのですぅ〜。というわけで、おっ酒、おっ酒〜」
どや顔でのたまうポーラに、俺は盛大な溜め息をついた。
「お前なぁ、酒は鎮守府戻ってからだ。そもそもボーノボーノ言いながら凄まじい勢いで食ってるの見て客も店主もドン引きだったぞ。そこそこ食うのは知ってたが、そこまでとは……」
「普段からマミーヤでムサーシと飲んでますから〜。あのくらいなら、何とか〜」
艦娘といえど、元は人間だ。だが、赤城や武蔵など一部は明らかに常軌を逸した食い方をする。
一度赤城に訊いたときは「艦娘になって、お腹が一層すくようになった」とは言っていた。艦として動くには、多量のエネルギーを必要とするということなのか。
……とは言っても、赤城とは昔馴染みの加賀は「前からああでした」とか言ってるから参考にはならんな。
まあとにかく、恐れていたロット乱しはなくて済んだ。俺は安堵した。
49:名無しさん@おーぷん:2018/09/15(土)15:22:23 :rMp
「それにしても食べやすかったでち。二郎、いいでちね」
「関内は味も量も割と食いやすい部類だからな。そこから野猿街道とか西台とかに手を広げるようなら、立派なジロリアンだ。
ああ、インスパイアも悪くないぞ。デッドコピーも多いが、一流どころはメニューも多いし本家を超えてる」
「ふむふむ、インスパイアでちか。……関東以外にはないんでちか?」
「札幌や仙台にもあるぞ。どっちもそこそこ旨いと聞いた。西日本にはほとんどないが、京都の『夢を語れ』というインスパイア系が人気らしいな。俺は行ったことがないが」
「そうでちか……佐世保や呉の友達にも教えてあげたかったでち」
寂しそうに窓の外を見るゴーヤに、俺は苦笑した。
「女の子が入りやすい二郎系なんて、本当に関内ぐらいだからな。友達がこっちに来たときに連れていてやればいい」
「……そうでちね。ってポーラ何やってるでち!?」
後部座席にいるはずのポーラを見ると、ストロングゼロをらっぱ飲みしていた。いつの間に買いやがったこいつ!
「お酒美味しい〜。提督ぅ、早く帰って宴会、宴会ですよ〜」
「てめー!あんだけ食った後に、しかも車内で飲んだらどうなるか分かってやがんのか?」
「大丈夫ですよぉ〜うぷ」
「っててめぇ顔色が……!!おいパーキングエリアまでどのぐらいだ?ゴーヤ、奴が吐くのだけは阻止しろ、絶対だぞ!もし吐いたら、二人揃ってオリョールに沈めっぞゴラァっ!!!」
#
その後1週間の禁酒がポーラに言い渡され、自棄を起こしたポーラが某インスパイア系に乗り込んで爆沈したのは、また別の話。
「それにしても食べやすかったでち。二郎、いいでちね」
「関内は味も量も割と食いやすい部類だからな。そこから野猿街道とか西台とかに手を広げるようなら、立派なジロリアンだ。
ああ、インスパイアも悪くないぞ。デッドコピーも多いが、一流どころはメニューも多いし本家を超えてる」
「ふむふむ、インスパイアでちか。……関東以外にはないんでちか?」
「札幌や仙台にもあるぞ。どっちもそこそこ旨いと聞いた。西日本にはほとんどないが、京都の『夢を語れ』というインスパイア系が人気らしいな。俺は行ったことがないが」
「そうでちか……佐世保や呉の友達にも教えてあげたかったでち」
寂しそうに窓の外を見るゴーヤに、俺は苦笑した。
「女の子が入りやすい二郎系なんて、本当に関内ぐらいだからな。友達がこっちに来たときに連れていてやればいい」
「……そうでちね。ってポーラ何やってるでち!?」
後部座席にいるはずのポーラを見ると、ストロングゼロをらっぱ飲みしていた。いつの間に買いやがったこいつ!
「お酒美味しい〜。提督ぅ、早く帰って宴会、宴会ですよ〜」
「てめー!あんだけ食った後に、しかも車内で飲んだらどうなるか分かってやがんのか?」
「大丈夫ですよぉ〜うぷ」
「っててめぇ顔色が……!!おいパーキングエリアまでどのぐらいだ?ゴーヤ、奴が吐くのだけは阻止しろ、絶対だぞ!もし吐いたら、二人揃ってオリョールに沈めっぞゴラァっ!!!」
#
その後1週間の禁酒がポーラに言い渡され、自棄を起こしたポーラが某インスパイア系に乗り込んで爆沈したのは、また別の話。
70:名無しさん@おーぷん:2018/09/15(土)20:13:22 :fQQ
なお、簡単な設定。
・時代は現代、艦娘は適性のある人間に艦の魂が憑依したもの。このため、各自本名がありますが基本無視していいです。
また、各鎮守府には整備員など男性スタッフが相応にいます。
・提督……
本名は小泉隆、33歳。自衛隊時代は一尉→横須賀第4鎮守府に着任して中佐。
職務面では極めて優秀で異例の出世を遂げた。
性格はやや荒っぽいが、理不尽ではない。183cm83kgの恵まれた体躯。
趣味は学生時代からラーメン店巡りで、既に500店舗以上を訪問済み。
艦娘とは親しげに接するが大体は一線を引いている。恋愛関係にある艦娘がいるかは現在不明(未設定)。
・伊58……
本名は後藤八重、21歳。高卒直後に艦娘となり約3年勤務。提督との付き合いはかなり古い部類。
元はインターハイにも出たことがある水泳選手だった。基本の性格は艦これのゴーヤに準ずるが、提督に対しては好意以上恋愛感情未満の感情を抱いている。
普段は提督はダメ兄貴ぐらいの感覚でいる(なお実兄は既に死去)。提督もダメ妹ぐらいの感覚。ラーメンは好きだがそこまで詳しくもない。まれに連れていってもらっている。
なお、これらの設定が生きるかどうかは一切未定です。
・時代は現代、艦娘は適性のある人間に艦の魂が憑依したもの。このため、各自本名がありますが基本無視していいです。
また、各鎮守府には整備員など男性スタッフが相応にいます。
・提督……
本名は小泉隆、33歳。自衛隊時代は一尉→横須賀第4鎮守府に着任して中佐。
職務面では極めて優秀で異例の出世を遂げた。
性格はやや荒っぽいが、理不尽ではない。183cm83kgの恵まれた体躯。
趣味は学生時代からラーメン店巡りで、既に500店舗以上を訪問済み。
艦娘とは親しげに接するが大体は一線を引いている。恋愛関係にある艦娘がいるかは現在不明(未設定)。
・伊58……
本名は後藤八重、21歳。高卒直後に艦娘となり約3年勤務。提督との付き合いはかなり古い部類。
元はインターハイにも出たことがある水泳選手だった。基本の性格は艦これのゴーヤに準ずるが、提督に対しては好意以上恋愛感情未満の感情を抱いている。
普段は提督はダメ兄貴ぐらいの感覚でいる(なお実兄は既に死去)。提督もダメ妹ぐらいの感覚。ラーメンは好きだがそこまで詳しくもない。まれに連れていってもらっている。
なお、これらの設定が生きるかどうかは一切未定です。
71:名無しさん@おーぷん:2018/09/15(土)21:22:23 :rMp
読み返して誤解を与える箇所があったので念のため。
豚星。にもアレはありますが、コールではなく別メニュー扱いです。なお、追いライスというサービスがあります。カロリー過多ですが旨いです。
豚星。にもアレはありますが、コールではなく別メニュー扱いです。なお、追いライスというサービスがあります。カロリー過多ですが旨いです。
コメント 3
コメント一覧 (3)
家系とか他のラーメンもやってみて欲しいところ
二郎は二郎